ソフトバンクの孫社長に一瞬憧れたが、冷静に考えたら、マネできるわけがないどころか別になりたくもない
「ホラを実現する男」ということで、最初はだれもがムリだと思った大きすぎる目標を実現させてきた話がてんこ盛りだった。
例えば、携帯の電波を日本で一番良くするとか、利益で一兆円以上になるとか、そういうことだ。
常に批判的に物事を見てしまうオレでも、純粋に凄いと思って興奮した。
そして、ちょっとオレもこういうのやってみたいな、とも。
だが冷静に考えて思った。
マネ出来るわけがない。
別に一般論のように「そんなこと出来るわけがない」ってことではない。
出来る出来ないはさしおいて、やりたくない、ということだ。
例えば、孫さんは携帯事業に参入するためにボーダフォンを買収したのだが、当時のソフトバンクからしたらかなりの額で、失敗したら会社が倒産するぐらいの話だったらしい。
そのときすでにソフトバンクは大企業だ。
かなりの数の従業員や株主からは責められまくるし、孫さん個人も一体いくら借金背負うんだ?って話だ。
リアルに想像したら、そんなこと怖くて出来るわけがない。
そしてそういうことをしまくってきて、今後もやりそうな会社なのだ、ソフトバンクは。
出来る出来ないはさておき、やりたくないってのはそういう意味だ。
夢とか目標とか言う前に、本当にそれを自分がやりたいかどうか判断するには、ディティールまで想像することが大事ってことだな。