政治家が話す「数字」があまりにもおかしい

オレには右翼にしか思えない田母神さんが新しい政党を作るそうで、ただの好奇心で設立の趣旨の記事を読んでみた。

色々ツッコミどころは満載だが、その一つに「原発を再稼働すべき」とあって、理由が「電力費が20～30％アップすることで中小企業の業績が悪化するから」だそうだ。

仕事柄電力費の経費に占める割合の察しはつくが、よほど高くて5%程度だろう。

その5%が多少上がると経営が厳しくなるような企業はそもそものビジネスが間違えているので、電力費云々の前にとっとと商売やめた方が得策だ。

いや、これはマジで。

また、共産党が良く「大企業の内部留保を吐き出せば、リストラする必要はない」だの「全員正社員に出来る」だのなんだの言ってるが、あれも実にひどい。

共産党の言う内部留保ってのは、要するに繰越利益剰余金のことらしいが、あれってそのまま現金で持ってる金ってことではない。

あの中には在庫やら設備やらが含まれてるわけで、すべてを簡単に現金化出来るわけではなく、そもそもの見方がおかしい。

さらに、利益だけ見たらとうの昔につぶれてもおかしくない大手家電が生き延びているのは昔貯めた利益が残ってたからであり、共産党の言うとおり利益を吐き出したりしたら、ちょっと業績傾いた瞬間にリストラどころか会社がつぶれる。

そんなわけで、政治家の方たちはもう少し経理の勉強をしっかりしたらどうかと思う。

言ってることが無知すぎて、とても投票する気になれんよ。

それはそれとして、選挙の結果を見てると、てきとうなこと言ってるのは世間でもなんとなく分かっちゃうんだろうねぇ。。。