サイバー社長の騒動をディスる人たちが、われわれサラリーマンには必要なのだ!
明らかに話題に乗り遅れてる感があるが、気にせず書いてしまう。
サイバーエージェントの社長が、辞める社員に対して「許さん!」という趣旨のコラムを書いたことについて、ネット上では賛否両論だ。
ざっくり言うと、人材流出の抑止力になるから経営者としてはすばらしいってのと、辞めるのなんか社員の勝手じゃボケ!って意見のよう。
まぁ大勢は後者なのかな。
そりゃまぁ経営者としては正しいんじゃないすかね?
オレは、経営者としては正しい、と思う。
こうやってネット上で炎上するぐらいの拡散力がある社長が、ウチを辞めるなんてふざけんな!とやれば、まぁ名前の特定まではしなくても「あいつだな…」って周囲の人にはバレるので、気まずい…どころじゃないほど気まずいだろう。
てか、さらし者だな。
いろんな人に恩知らずと思われることで、退職者がこうむる被害は計り知れない。
てことで辞める人は減るだろう。
そして、引き抜きしようと考える会社も減るだろう。
引き抜いた会社も何言われるか分からんからだ。
「あの汚い手を使う会社ね…」みたいに思われてね。
良い人材を採用するのも、育てるのも、時間と労力がかかること。
それが競合他社に行ったら、そりゃぁ困る。
ってことで、経営者としてはすばらしいんじゃないかと思う。
ディスってる人の大半がどうかと思うが、サラリーマンにとって必要な人たちではある
ディスってる人に関しては、まぁ脊髄反射的な反応がほとんどで、なんだかなぁ…って感じである。
別に深く考えてるわけでもなく、自分が会社がイヤでしょうがないからそういう社長が許せんのか、ただ面白いから便乗してるだけなのか知らんけど。
だがしかし!
オレも含むサラリーマンには、サラリーマンにとって不利益となることに、とにかく声を上げる人たちは大歓迎である!
本当にブラック企業でも、ブラックとは言い切れないぐらいの企業でも、
「ブラック企業だ!ふざけんな!」
とやる人がいることで、われわれサラリーマンの待遇が改善していったことは事実である。
マックの店長やらなんやらの残業代の不払いにせよ、すきやが閉店に追い込まれたことも、だれかが声をあげたおかげで問題が白日のもとにさらされ、改善に向かったのはたしかである。
小さいことだが、オレも会社で空気を読まずに、有給を使い切り、定時ジャストにはすでにいない人がいるおかげで、オレが休みやすく、帰りやすくなっている。
正しいとか正しくないじゃなくて、賛否両論あるのはいいことだ
ということで、会社をつぶさないためには経営者的な視点も必要だが、それだけだととんでもなく息苦しい会社になりそうなので、カウンター的にちょっとしたことでも騒ぐ人がいるってのは、まぁいいことなんじゃないかと思う。
どっちかだけだと大変だよ。
…という、どっちつかずの意見でまとめたところで、さようなら。