「仕事をしてお金を稼ぐことは大変なんです」「いや、やってみたらそうでもなかったです」
大学時代にファミレスでアルバイトを始めた、まさにその日のこと。
その店のマネージャーが、オレともう一人の入ったばかりのバイトに質問した。
「今までアルバイトをしたことはありますか?」
オレは親戚が経営しているコンビニでバイトしたことがあったので、そのように答えた。
すると、
「そのとき、思ったことはありますか?」
何を答えたかはっきりとは覚えていないのだが、「店員も人間だからレジ打ちを間違えたりするんだな…と思いました」とか何とか答えた。
その話は言ってほしかったことではなかったようで流された。
マネージャーは続けた。
「働くこと、つまり仕事をしてお金を稼ぐことは大変なことなんです。
今後分かると思います。」
と大真面目な顔で言った。
いやいや、仕事が大変なんてイヤです。
たしかにファミレスのバイトは大変だった。
とにかく動きっぱなしで忙しい。
来たら掃除して、営業中は皿洗いして、サラダを盛って…ぐらいまでしか覚えなかったがとにかくやって、帰りもまた掃除して、と疲れる。
そのとき思った。
「仕事が大変とかムリ」と。
定時に帰れる会社でも週に5日(たまにそれより少ない週もあるけど)、1日8時間は働かなければならない。
つまり、人生の起きてる時間の大半は働いてるってことだ。
それが大変だったが、もう人生が大変ってことになってしまう。
そんなの普通にイヤでしょう?
仕事が大変とか大真面目に言われたって、イヤなもんはイヤでしょう?
探せばそれほど大変じゃない仕事は結構ある
そう思ったことを今まで忘れずに生きてきた。
忙しい会社にいたときも、「いや、世の中にはラクな会社もいっぱいあるはずだ」と信じて転職活動して、3社目にして今の定時帰宅の会社に入った。
このブログにも書いているようにいいことばかりではないが、まぁ大変ってほどでもない。
そんな会社も結構ある。
大変なのはたまたまその業界や会社がそういうものだっただけで、ちょっと視点を変えればラクな会社なんていっぱいある。
そのために、まずは「大変じゃない仕事もある」と信じることが大事だ。
間違っても「仕事は大変」なんて信じちゃいけない。
そう思ったら、動こうとも思わなくなっちゃうからね。
そういう意味で、あのバカなマネージャーには感謝している。
…あ、バカとか言っちゃった。
つい本音が。