ブラック企業の経営陣って頭はいいんだな、とは思う。マネはしたくない。
「ブラック企業」という本を読んだ。
なかなか興味深い内容だった。
徒然なるままに感想を書いていく。
バカ社長ではブラック企業さえ作れない
この本で例として挙げられているブラック企業を見ていくと、経営としては非常に合理的だ。
その前に、オレの前職の話。
給料は安く、社長も頭がおかしい奴で、一日2~3時間の意味不明な説教タイムがあった。
一見したらブラック企業だ。
だが、説教は無意味で業績は何も変わらず、精神論たれるばかりで仕事のやり方はオレまかせであり、「辞める」と言ったら突然「冷たい人ですね~…」などと引き留めに入ったりしていた。
つまり、社長がただのバカだったってこと。
この本に出てくるようなブラック企業はちょっと違う。
ブラック企業の経営陣は、頭は良い
良くも悪くもブラック企業の経営陣は、目的も手段も明確である。
大量採用して、低賃金や長時間労働に耐えられる奴だけ残し、耐えられない奴には訴えられないようあの手この手で自己都合退職に追い込む。
仕事は誰にでも出来るよう細分化する。
人件費を単なるコストとして捉えれば、最も合理的と言える。
そして実際、成長している。
前の会社のバカ社長にそんな高度なことはできない。
ブラック企業の経営陣って頭はいいのだろう。
その手口はかなり悪質だが、良く出来ていることは確かだ。
だがその背景には、精神的に追い詰められてうつ病になったり、死を選ぶ人さえいる。
やはりブラック企業のタチが悪すぎることも、この本を読むとよく分かる。
儲かりゃいいってもんじゃない、起業の計画を見直そう
ところで、オレも起業するなら合理的に会社を運営しようと思っていた。
低賃金で人を使おうとは思っていなかったが、だれにでも出来る仕事に細分化すべきとは思っていた。
だがこの本を読むと、そういうのが良いのか悪いのか分からなくなる。
少人数の出来る人でクリエイティブなことばっかりやるとかのほうが良いような気がしてきた。
とにかく、起業の計画は見直しが必要だ。
一緒に働く人が幸せじゃなきゃ、オレも幸せになれない気がする。
…てなことをとりあえず思った。
他にもいろいろあるので、随時書く予定。