成功に至るディティールをもっと詰めないと、すぐに挫折するような気がした
「HERO」って、キムタク主演のドラマを見ている。
ドラマ自体はもう単純に面白い。
テンポがよく、適度に笑いあり、真面目あり、って感じだ。
ただ、キムタク演じる主人公の経歴が引っかかった。
詳しくは前シリーズを見ていないので分からないが、どうやら高校中退から検事になったという設定らしい。
学歴等は関係なく、実力で正義のヒーローになったってわけだ。
結局現実が学歴社会である日本では、カウンターと言うか、「胸がスッとする」ような気休めとしてウケやすい設定なのだろう。
まぁそれはそれで良いのだが、ちょっとディティールに現実感がない気がした。
具体的に書くと、検事なんてエリート中のエリートが集う中で、どんなに頭が良かろうと実力があろうと、高校中退でまして私服の検事って設定はムリがありすぎる。
周囲から浮きまくるだろうし、嫌味も言われるだろうし、私服なんて怒られるだろう。
別に、学歴がないと検事が出来ないと言ってるわけではない。
そもそも、実際高校中退でなれるかどうかオレは知らん。
ただ、実力さえあれば誰も何も言わないような世界でないことぐらいは想像がつく。
仮に学歴がなくても、見た目が何であろうと関係ない的なメッセージを本気で受け止めた人がいたとする。
しかし、こんなディティールの甘いドラマを真に受けたら、結局やってみたら現実と違いすぎてちょっと嫌がらせにあったら挫折してしまいそうな、そんな気がした。
まぁ、気休めだからいいのかもしれないけどさ。
てか、日本では成功なんて本気で目指すもんじゃなくて、甘々のドラマ見てスカッとすれば良い程度のものなのかもしれない。
オレから言わせりゃクソだな、そんなもんは。
一回しかない人生で、現実は辛くて、夢はフィクションで見てるだけなんて耐えられないので、死ぬ気で夢にぶち当たるけどね。
だって、そんな人生なら死んだ方がマシじゃないかと思うから。
辛いのが大半で、たまにリラックスする人生とかクソだろ、マジで。